教育研究所
No.396 「みんなのチャンス」(2015年1月19日)
路上生活をしている4億人の子ども達の様子を,レンズを通して紹介した「みんなのチャンス」という写真絵本がある。作家の石井光太氏の著である。
とても素晴らしい絵本なので,孫に読ませてみた。日記をそっと見たら,次のような感想が書いてあった。(内緒で紹介する)
小学校2年のY「アフリカの人たち,子どもたちが日本と違っていることが分かった。はずかしい大食いきょうそうをやめて,アフリカの人たち,子どもたちに食べさせてあげたいです。」
小学校5年のY「日本に生まれて育っていることがとても幸福に思う。ぼくにもできることだから,これからなるべくユニセフ募金をしようと思った。」
海外旅行で,ある国の貧しい子供たちに,お金やお菓子を上げようとしたら,同行していた方から,「物をめぐんではいけません。商品を買ってあげてください。荷物を持ってくれたら相応のチップをあげてください。働くことを教え,働くことを通して未来を描けるようにするのが,大人の仕事です。」と,諭された。素晴らしい教えだと感服した。(H・K) 2015年1月19日