教育研究所
No.398 「ブルートレインの思い出」(2015年1月30日)
寝台特急「北斗星」がいよいよ姿を消すことになった。何年か前,かつて一応乙女,今太目老妻と,上野駅から乗車し函館まで旅をしたことがあった。
4人一部屋であったように記憶しているが,同室の人とすっかり打ち解けて,つまみや酒を交換しながら眠るまでの時間を過ごしたことを思い出す。
函館につくと,函館の高台に行ってみようということになって案内所のあたりでうろうろしていると,たまたま二人組の人と相談がまとまり,タクシーで割り勘で行くことになった。早朝に高台から見る景色は素晴らしかった。
ホテルにチェックインした後,貸自転車で湖一周のサイクリングを楽しんだ。結構寄り道をし,おいしいものも食べ,満喫した。
そんな思い出のある「北斗星」がなくなると聞いて,殆ど利用しないにもかかわらず一抹の寂しさを覚えるのは歳のせいだろうか。新幹線が開通すると,北海道も,始発で出立し,最終で帰れば,東京からの日帰りも可能になる時代,「のんびり~~」の寝台車も少なくなり,時間短縮,スピード優先はまだまだ続くのだろうか。
そういえば,娘家族は寝台車による計画を立てたが,抽選に外れて新幹線に変更し,残念がっていた。希少価値の寝台車は,人気沸騰,切符を手に入れるのも「競争」になっているようだ。
(H・K) 2015年1月30日