教育研究所
No.409 「子どもの生活の変化を考える」(2015年3月6日)
「児童心理」という月刊誌がある。その創刊号を所持している。最近読み返してみた。
昭和21年9月(1946年,今から69年前)に調査した結果が載っている。その結果が興味深いので紹介する。()内は,現在(平成27年1月現在)の近所の子どもの実態である。
Q:近頃どんな遊びをよくやりますか?(立川近郊のH国民学校とH小学校)上位5種
A1:
2年男子「(1)野球,(2)水遊び,(3)かくれんぼ,(4)たんかまわし,(5)汽車ごっこ」((1)庭いじり(はな,やさいづくり),(2)ゲーム,(3)小鳥をかう,(4)マンガ,(5)ピアノ)
A2:
5年男子「(1)栗拾い,(2)野球,(3)かくれんぼ,(4)たからふみ,(5)(記載なし)」((1)ゲーム,(2)釣り,(3)読書,(4)虫取り,(5)バトミントン(運動))
Q:学校から帰ったあと家で何をしていますか?(同上)上位5種
A1:
2年男子「(1)野球,(2)かくれんぼ,(3)水遊び,(4)その他,(5)草刈り」,2年女子「(1)ままごと,(2)人形遊び,(3)水遊び,(4)その他,(5)子守り」((1)ゲーム,(2)友達と遊び,(3)風呂掃除,(4)インコの世話,(5)雨戸締め)
A2:
5年男子「(1)野球,(2)かくれんぼ,(3)魚とり,(4)子守り,(5)草取り,(6)留守番」,5年女子「(1)ままごと,(2)人形遊び,(3)かくれんぼ,(4)子守り,(5)手伝い,(6)草刈り」((1)ゲーム,(2)友達と遊び,(3)猫の世話,(4)金魚の世話,(5)戸締り)
こうして比べてみると,社会や生活,自然の変化に連れて,子供たちの実態が大きく変化していることが分かる。
難しいことはわからないが,これをネタに,大人と子どもと話合って見ると面白いと思う。そのうち,おやつで釣って,近所の子どもたちと話し合ってみよう。(H・K)(2015年3月6日)