教育研究所
No.416 「スミレの季節がやってきた」(2015年4月3日)
温くなったり,すぐ冷え込んだりする時期になると,スミレの花が咲きだす。いま,陽だまりの植木鉢の中で,タチツボスミレが可憐にいくつかの花を咲かせている。ガレージのコンクリートの隙間にしぶとくしがみついているケナシノジスミレも,たった一つだが花をつけた。
名前のわからない(もしかしたら栽培種なのかもしれない)スミレが,白い可愛い花をたくさん咲かせている。イチゴの弦が伸びて,それが土に触れるとそこから根が出て,そこからまた弦が出て広がっていくようである。繁殖力の旺盛なスミレである。ニョイスミレの種類かとも思うが,花も茎を今一つ違うようだ。
白い花の咲くスミレと言えば,ヤエヤマスミレがある。西表島に生息しているが,私は自然の姿では見たことがない。植物学者のHさんが,現在,観察旅行で西表島に行っているが,話を聞くのが楽しみである。
余談になるが,スミレには,開放花(花弁が開いて咲く花)と閉鎖花(つぼみのままの形で花弁が開かない花)がある。花が咲いたというときは,開放花で早春から初秋あたりまでであるが,閉鎖花を含めると一年中咲いているのである。(H・K)(2015年4月3日)