教育研究所
No.423 「田舎のバスは♪~,おんぼろバス♪~だが…」(2015年5月13日)
山梨へ元カノ(今太目老妻)と2泊3日の旅行をした。
石和温泉駅から鶯宿行の市営バスに乗った。1日に朝,昼,夕の3本しかないバスである。しかも,本来のバスが修理中で古い(おんぼろ?)もので,PASMOが使えないし,座席もかたいものであった。
しかし,このバスに乗って,いくつもの体験をした。バスは旧式だったが,運転士と乗客は素晴らしく,楽しい楽しい旅になった。
1時14分時25分発,「運転手さん,友達がまだ来ないのよ。少し待って」「あ~いいよ。5分くらいなら」。友達が少し遅れて到着。バスは発車した。
2:「交差点以外なら停留所でなくても,どこでも止まりますから,早めに行ってください」と,運転士の親切に,みんな感謝して下車していた。
3:ある停留所から,重い荷物を持った老人がよたよたして乗車しようとした。中年の女性がさっと降りて,段ボールの箱を「よいしょ!」と抱えて,「ここに置くからね!」と手伝った。「転ぶといけないから,空いているところへ座りな…」と声がかかった。「ありがと~。助かったわいな」と,老人がお礼を言った。何事もなかったかのようにバスが走り続ける。
4:小さな子供が下車することになった。「大人の半額で160円だよ」と,言われても子供は160円がうまく出せない。「100円出して」「50円出して」「あと10円出して」,「はい,これで160円です。毎度ありがとうございます」と,運転手の教え方は抜群。「おじちゃんありがとう」と言って,下車した後,運転士に手を振って感謝。それに運転士も笑顔で手を振った。
5:私たちが「加賀美アーチェリに行きたのですが,どこで降りたらいいですか?」と尋ねると,「大山口です」と教えてくれた。そしたら,「加賀美アーチェリ入口」で,停車してくれた。(H・K)(2015年5月13日)