教育研究所
No.431 「紫陽花」(2015年6月17日)
「もうそろそろ梅の実をもいで,梅干と梅酒を作らないとね」と,長い人生の歩みを体全体で見事に表現している老妻と話す季節になった。
と言うことは,紫陽花の季節到来である。
我が家にあるのは,日本固有種(?)の「ミカンガクバアジサイ」である。もう一種類は,老妻が母の日に贈られた,花が長い「カシワバアジサイ」である。
アジサイは,アメリカやアジアで40種ほどあり,日本には10種があるという。一般的に目につくのは,「ハイドランジア」など西洋紫陽花である。これは,日本固有種の額紫陽花(ガクアジサイ)が,外国に伝わり,イギリスで東洋の花として珍重され改良されたものが,大正時代に,日本に逆輸入されたものだそうである。
アジサイの名前の由来は,集+真藍=青い花ということで,集(あづ)+真藍(さあい)が変化して「アジサイ」となったのだそうだ。つまり,「青い花が集まって咲いているように見える花」ということになるのでしょう。
ところで,紫陽花に花言葉は,日本では,「友情,仲良し,平和,団結,家族団欒」と肯定的である。
しかし,外国では,「辛抱強い,元気な女性,強い愛情」等ポジティブなものがある一方,七変化することになぞらえてか「移り気,浮気,変節,ほら吹き,冷淡,無常,高慢」というネガティブなものがあり,紫陽花にとっては迷惑な話である。アジサイの花言葉なんて知らなければよかった。(H・K)(2015年6月17日)