教育研究所
No.437 「104歳の母からの贈り物「カツオ」」(2015年7月13日)
6月の中旬,田舎(漁港近く)の104歳になる老妻の母親から生きの良いカツオが贈られてきた。1尺5寸1貫目近い見事な物であった。
さっそく,さばいて,夕食に食することにならい,その役目は当然私である。しばらく使っていなかった包丁を研ぎ,どう解体するか思い出し,シミュレーションをしてみた。
私は,てんぷらを揚げる,魚をさばくのは好きである。というより,しながら日本酒(焼酎の牛乳割りでもよい)をコップで飲みながらするのが好きなのである。
まず頭と尾を切り落とす。次に,背びれの部分を細長く切り取って三枚に下ろしやすくする。続いて,腹を割り,内臓を取り出す。そして,腹の部分を切り取って,刺身にする部分だけにする。半身を2枚そぎ取ると,真ん中に背骨が残る。背骨と,頭と,尾と,内臓は,適当な大きさに切って,孫たちの好きな味噌汁にした。
半身をそれぞれ,真ん中の血合いの部分を切り取ると,4つのブロックに分かれる。尾の方から包丁を入れて皮をはぎ取ると,カツオの冊が4枚できる。(シミュレーションのようには,うまくいかなかった)。でも,形は少し不恰好だが,新鮮でおいしいカツオの刺身が20人前はできた。104歳になっても子どもを気にかけてくれる老妻の母親に感謝して,家族6人で美味しく頂いた。「大ばーちゃん,ごちそうさまでした。おいしかったよ。」(H・K)(2015年7月13日)