教育研究所
No.442 「齢を取れば誰だって・・・」(2015年7月29日)
作家,国会議員,知事などの活動が認められ春の叙勲を受けたS(若くして黄泉の国へ旅立った今もって多くのファンの心の中に生き続けているYちゃん(Yさん)の実兄)氏が,受賞の感想を問われて曰く「こんなもの,どうと言うことはない。齢を取れば誰だってもらえるものだ」だと。
叙勲はそんなに軽いものではないはずだ。だって,そのほかの人は,押しなべて,感激し,感謝し,共に人生を歩んできた家族や仲間など支えてくれた人たちに「感謝の弁」を述べている。嘘でもいいから,「身に余る光栄である。私を支えてくれた皆さん,家族のおかげである。」と言ってほしかった。
そして,願わくは,軍隊ではないのだから階級は付けず,「何で貢献したか」特別だけにして,カキツバタの勲章に等級を付けないでいただきたい。(生意気を申し深謝)
私の知人Tさんは,母親亡き後,僅か10歳から農家や,炭焼きの手伝いをして日銭を稼いで4人の弟を育てた。成人になり,家庭を構え,春夏秋は半農半漁,冬は農業と炭焼きと身を粉にしてまじめに働き,6人の子どもを育て,今,まさに真只中にある。「人並み以上に齢を取ったのに,その沙汰はなかった」そうだ。S氏の言い分は,判例が1つあるので,数学的には否定されたことになる。(H・K)(2015年7月27日)