教育研究所
No.443 「知らないことがいっぱい」(2015年7月31日)
親戚のAさんの家の話である。下学年の男の小学生B君がいる。この子が虫好きでほとほと困っているという痴呆症初期の老人の独り言である。
市役所の前の雑木林で見つけたカミキリムシを採ってきた。クワガタと一緒に飼おうとしたら,なんと食べられてしまった。そんなにクワガタは獰猛なのかと驚いた。生き残っていたカミキリムシを別の虫かごに移した飼うことになった。
カミキリムシの餌を,パソコンで検索した。乾燥させたリンゴ・バナナ・蜜柑の皮,キュウリ,カボチャが好物だと分かり,リンゴの皮とかぼちゃの切れ端を餌にした。ところが,10日もすると死んでしまった。
B君の友達の虫博士にC君に聞いたところ,カミキリムシは2週間くらいしか生きないのだそうだ。寿命の短いのに驚いた。そして,サラリーマンが元気を出す飲み物「オロナミンC」がいいということも教えてもらった。今度捕まえたらそうしようとB君は張り切っているそうだ。
たかがカミキリムシ,されどカミキリムシ,老人の固い頭をほぐすのには結構いい薬になっているようだ。Aさん,頑張って。(H・K)(2015年7月31日)