教育研究所
No.447「興味・関心を持たせる工夫あれこれ」(2015年8月10日)
最近は,学校から校内研究の講師に招かれることが極端に少なくなった。高齢で,今の教育課題に応えきれなくなったことが原因だと十分自覚しているので,別のことで人生を楽しんでいる。それでも,希望する講師が見つからない時に,私に声のかかることがある。それだけに,算数科,総合的な学習の時間,学校評価,学習評価,学校経営,学級経営,教務主任研修,学力の向上,学校の危機管理,道徳科,研究主任研修,問題解決学習,最近はやりのアクティブ・ラーニンブ等々,老人いじめのテーマを与えられえることが多く難儀をしている。
最近,ある学校の校内研究に参加させていただいた。興味・関心(学習意欲)を高めようと,「○○博士になろう」とか,「~~名人をめざせ!」とか,「△△大会で優勝しよう!」などと,煽り立てるような投げかけをしていた。
学習活動に対する授業者の見取りと支援のすばらしさをほめた。その後で,博士や名人の「必要条件は?」,優勝するのは一人だけ「あとの子どもはどうなるの?」,生活に関連したこと,生活の中から見つけた課題(問題)を取り上げたらどうですか,もっと,調べたり,作ったり,解決したことの「結果に意味のあること」を扱ったらどうですかと,重箱の隅をつつくような注文を付けた。
しばらくしたら,副校長先生から電話があり,残りの4回の研究会は,学校行事の変更で日程が合わなくなってしまったので,申し訳ありませんと,丁重に断りの連絡があった。久しぶりの校内研究で張り切っていたのに残念なことであった。(H・K)(2015年8月10日)