教育研究所
No.451「大先輩との偶然の出会い」(2015年8月17日)
西武池袋線のH駅の北口の通りを,道路の中近くにはみ出して歩いてくる老人がいた。危ないよと手真似で端によるように促した。老人は,後ろを振り返り,すぐ後ろに迫っている軽トラックに気付き,大急ぎで端によけた。
その老人は,「おお!○○さん」と声がかかり,握手してきた。私が,「8時だよ全員集合」全盛の頃,志村けんの故郷H市教育委員会の新米指導主事として勤めていた頃,既に,東京都都市指導主事会の会長をなさっていて,教育行政をイロハからご指導いただいたTT先生だった。ほんの数分だったが,思わぬ出会いに,蘇る感謝の気持ちと大先輩のお元気な姿に懐かしさとが錯綜し,幸せな時間だった。
それから数日後,同じ駅で,改札を出てくるOY先生にばったりお会いした。校内研究の講師に招聘されたということであった。先生とは,TT先生と同じ年に,年指導主事会でお会いし,算数教育のことについて具体的にご指導いただいた。もう80歳を超えていらっしゃるのに,発想は新鮮で,まだ第一線でご活躍する「能力」と「健康」に,敬意を表してその場を左右に分かれた。
どうか,二人の大先輩,これからもお元気で,至らぬ後輩に変わらぬご指導・ご鞭撻をお願いします。(H・K)(2015年8月17日)