教育研究所
No.454「姿と心」(2015年8月24日)
都営地下鉄の優先席での話である。6席のうち4席が埋まっていた。次の駅で老人二人と若い素敵な女性が乗車してきた。
女性はサッと優先席の一つに座り,老人は譲り合って片方の人が立っていた。「お嬢さん,譲ってあげたら…」と声をかけようとしたがやめた。以前,そのように言ったら「善人ぶるんじゃないよ。自分が譲ればいいじゃないか」と,反論され蹴飛ばされそうになったからである。
立っている老人は,私より遥かに高齢で気の毒に思ったので,「仕方なく(自分は,腰が痛く,わざわざ戻って2駅戻り座ってきた注)折り返しの分は購入しています)」,次の駅で下車するふりをして席を譲った。
このような女性のことを「心の美人」と言うのに違いない。(H・K)(2015年8月24日)