教育研究所
No.455「CourtesySeat」(2015年8月26日)
自分が優先席の恩恵に浴することが多いので,優先席の話が多くなってしまう。ここでは,ものの見方,身の処し方の特徴を観察することができる。
例A:空いていれば座る。老人が乗って来たら,さっと席を譲る。
例B:空いていたら座る。自分の降りる駅に注意しつつ居眠りをしたふりをして,誰にも席を譲らない。
例C:空いていたらわれ先に座る。スマホを出して,そこ以外には視線を移さず,周囲を一切無視する。
例D:若者が席を譲ると申し出ているのに,「結構です」と,冷たく(?)拒否する。若者が席を立ち,他の場所に移っても,頑として,座らない。
例E:自分の周りに空席がないと,「ふん,年寄りの座る席もない!」と嫌みを言って,しぶしぶ席を譲らせる。(本当は,嫌味を言われる前に,どうぞ!と言えばいいのだが)
2020年は東京オリンピック,様々なところで,普通に気づかいのできる庶民の姿を世界の人たちにさりげなく見せてあげたい。「意識しすぎたおもてなし」は,「表なし」で「裏ばかりの作為」になってしまうかもしれない。(H・K)(2015年8月26日)