教育研究所
No.456「蟻とキリギリス」(2015年8月28日)
アリとキリギリスは,「働き者で将来のために蓄えをする蟻」と「今を楽しく過ごし,後のことは考えないキリギリス」の話で,道徳の時間の教材として扱われることもある。
ところが,最近,主人公の蟻はともかくキリギリスは,役者を交代させたらどうかと言う話がある。
それは,2~3年生きる蟻は,自分のためと子孫のために蓄えをする必要がある。しかし,卵を産むと役割がすんで死んでしまう,つまり,たった1年しか生きないキリギリスに,果たして蓄えをする必要があるだろうかと言うことである。短い一生を十分に楽しみ,美味しいものをたくさん食べて,栄養満点の卵を産んだ方が,いいのではないかと言うのである。
昆虫の生態は全く分からないが,これが本当なら,ミスキャストであるに違いない。(H・K)
(2015年8月28日)