教育研究所
No.476「データ改竄」(2015年11月9日)
大手建設企業のマンションの「データ改竄」が問題になっている。
9歳になったばかりの孫が「じーじ,かいざんてなに?」と聞いてきた。「自分で国語辞典で調べたら…」とつきはなした。さっそく,「小学館国語新辞典(金田一京助編)」で調べていたが,「かいさんはあるけど,かいざんはない!」と。
そこで,虫眼鏡を頼りに,私が岩波書店の「新村出編広辞苑第六版」で調べたら,「かいざん・改竄・字句などを改めて書き直すこと。多くは不当に改める場合に用いる」とあった。
孫にそのことを話したら,「なんで書類を書き直すと,マンションが傾くの。俺なんて,先生に言われていつも漢字や作文を書き直すけど,校舎は傾かないよ。」,「マンションは,へたくそ(ジージ通訳:手抜き)工事で傾いたんでしょ」だって。
その通りだと思った。これは「マンション手抜き工事」を,「データ改竄」に改竄して誤魔化している。マンションが問題のない建物なら,データの改ざんなんてやり放題で結構。(K・H)
(2015年11月9日)