教育研究所
No.479「YUKIZASA雪笹」(2015年11月16日)
TGWV(東京学芸大学のワンダーフォ―ゲル部)創部50周年記念号を,知人からいただいた。「なんだ,これ!」と言う気で手にしたのだが,中を開いて学生時代を思い出した。
この人もワンゲルだったのかという人が,6人もいた。現在,算数教育研究会で一緒に勉強している人,指導主事時代に教育行政で一緒に戦った人,校長時代に同じ地区で学校経営に取り組んだ人,社会科研究会の機関誌を毎月送ってくれた人などなどである。
そういえば,同じ学校で,臨海学校を苦手としていた人もいた。色白で,波打ち際で,泳げない子の世話(指導ではない)をするのがせいぜいで,その人の分まで真っ黒になりながら遠泳の指導をしていたことを思い出す。山登りは得意でも,水はからきし駄目だった。陸に上がった河童でなく,水に落ちた豚である(待てよ,豚は泳げるぞ)。
もう一人は,記念誌に登場しているのだが,学生時代かなり仲良く,ある共通の部の活動に属していた。とても頭がよく,出席率すれすれだが試験の点数で悠々と単位を取っていた。ただ,ワンゲルの実地踏査で授業に出られないことが多く,私は,特にこれと言うことはしていなかったので楽しく,彼のいくつかの講義の代理出席(所属が違うので代返ではない)をし,試験までも代理で受けたことがあった。今とは違い,問題を出すと,先生は読書をしているか,居眠りをしているか,どこかに行ってしまうかなど,学生を信頼する仏様のような先生が多かった。
でも,今でも納得できないのは,自分の講義と,友達の講義と,全く同じ答案を書いたのに,友達はA合格,私はC合格だったことである。(もしかしたら,代理出席に気付いていたのに,温情で気づかぬふりをしていたのかもしれない???…)(K・H)
(2015年11月16日)