教育研究所
No.482「サトイモ掘り」(2015年11月24日)
孫のYの話である。「あのさ~,今日学校の帰りに,畑のおばちゃんと約束して,明日サトイモ堀りを手伝うことになったから」「サトイモって,サツマイモと違って,とがってなくて,ま~るっこいかな」と。どうやら,下校途中にある農家のサトイモの収穫を見て,話しかけ,約束したらしいのである。
次の日,学校から帰ると,隣のTちゃんを誘って園芸用の小さなスコップとビニル袋を持って出かけて行った。(厚かましくも,貰ってくるつもりに違いない)
1時間ほどして,袋一杯のサトイモを担いで二人が,満足顔で帰ってきた。「ばーば,今日はこれを晩御飯にして!」だって。(だいたい見当がついていたので,農家を訪ね,孫がいい体験をさせてもらったことと,お土産をいただいたことのお礼を申し上げた。「いいえ,誰も関心を持ってくれない寂しい毎日でしたが,話し相手をしてもらって,こちらがお礼を言いたいところですよ」と。)
その晩は,サトイモの煮っころがしをおかずに晩御飯をいただいた。もちろん,孫のYのサトイモの解説付きで。孫の好奇心を受止めてくださった農家のおばさんに改めて感謝した。(K・H)
(2015年11月24日)