教育研究所
No.491「「幼稚園年長」と「小学校1年生」の間」(2015年12月22日)
先日,幼稚園(東久留米・豊島なでしこ幼稚園)の「はっぴょうかい」を参観する機会あった。4歳児,5歳児,6歳児の参加態度,演技の状況,参観の仕方の素晴らしさに驚き,感動すら覚えた。
もっと,ざわざわして,まとまりがなく,集団行動もできなのではないかと思っていたのは,私の先入観であった。もちろん,時々後ろを見たり,隣の子と話したり,家族を見つけて大きく手を振ったりすることはあるが,それは,自然で,子どもらしいものであった。
そこで考えたのは,小1プロブレムの件である。幼稚園で,年長組だけでなくこれだけできるのに,なぜ,入学直後にそれが起こるのか。ここのところを小学校としては少し考えてみたい。(いろいろと,具体的なレベルで,小1プロブレムの減少があり,担任が苦労していることはわかるのだが)
その一つは,小学校1年を何もできない子どもとして,赤ちゃん返りをさせないで,もう少し「それなりの自立」を認めて(あるいは期待して),一人前扱いをしたらどうだろうか。
そうすれば,支援を要する子供にきめ細かい対応ができ,子ども集団の相互の協力も活用できるのではないだろうか。そんな甘い状況ではないと一笑に付されそうであるが,ほんの数分間,思いを巡らせていただきたい。(K・H)
(2015年12月22日)