教育研究所
No.495「35年ぶりのクラス会」(2016年1月6日)
新年あけましておめでとうございます。
「教室の風」をお読みいただきありがとうございます。
本年もよろしくお願い申し上げます。
今から35年前に,小学校1年から4年までの4年間を担任した子ども達と初めてクラス会をした。たいてい,時々クラス会をするものだが,このクラスは卒業をさせたわけでもないこともあって,これまでは個別の付き合いだった。
年齢46歳と言うこともあって,みな忙しい。それでも38人中15人が銀座の「サロンたかはし」に集まって楽しいひと時を過ごした。
始めは,誰が誰だかよくわからなかった。しかし,15分もたつと,大人になった今の顔の中に幼いころの面影が浮かび上がって来て,フルネームで呼ぶことができるようになり,「あんなことがあった」「こんなことがあった」,「今,~~をしている」など思い出話や近況報告など3時間半もおしゃべりをし,まさに,至福の時間だった。担任冥利(教師冥利)を実感した。みんな,ありがとう。
どの子も結構大変な人生を過ごしながら,前向きに,乗り越え,家族の幸せだけでなく,社会貢献の視点を持っていて,素晴らしく大きく成長していて,自分のことのように嬉しかった。
自分の若い未熟な教育をハンディとせず,素晴らしい大人になっていた。そういえば,あの頃の保護者(主に母親)は,指導力のない担任(私)の短所に寛容で,協力・支援をしてくださった。だから,子ども達も,明るく,素直に,元気よく,前向きに学校生活&学習活動に取り組んでくれた。私にとって当時,目の前の子ども達は宝物だった。そして,社会人となって様々に生き抜いている「大人(かつての子ども達)」もやはり宝物である。
「また,会おうね!」と別れたが,みんなの「家族との幸せ」と「社会人」としての充実を心から願っている。(K・H)
(2016年1月6日)