教育研究所
No.497「ベースボール=野球」(2016年1月13日)
ベースボールは,1871(明治4)年に,アメリカのレス・ウィルソンが,東京開成学校の学生に教えたのが始まりで全国に広まったそうである。そのとき,「野外(または野原)で行う競技」という説明を聞いて,野球部員だった中馬庚(ちゅうまんかのえ)が「野球」と名付け一般化したそうだ。「野球」という前は,「玉遊び」「打球鬼ごっこ」などと言われていたそうである。(小学生のまんが語源辞典ほか)
少し前置きをすると,東京・台東区のJR鶯谷北口数分に「子規庵」がある。正岡子規は,子規庵を終の棲家としたが,夏目漱石や森鴎外と親交があり,かつ俳句の師匠であった。
有力な異論もある。この子規が,「野球」の名付け親だという説である。「子規は,ベースボールを松山に紹介し,広め,『野球』と名付けた人としてよく知られている。子規は常規(つねのり)と言い,またの名を昇(のぼる)と言いました。子規は,ベースボールに熱中し,自分の名前「昇」を野(ノ),球(ボール)と読んで,『野球』と表していたことが,現在の『野球』として定着したそうです」とある。(「根岸だより」巻頭言,平成10年12月1日台東区立根岸小学校)(K・H)
(2016年1月13日)