教育研究所
No.500「真冬の景色」(2016年1月20日)
暖冬だと気象予報士は言い張っているが,「やっぱり寒い!」毎日である。可及的速やかに,することが特にないので,縁側に座布団を引いて,あれこれと過密状態に植えてある猫のひたいほどの庭を眺めるのが,最近の日課になっている。
冬の庭と言っても結構にぎやかである。黄&赤の千両,赤&白,大粒&小粒の万両,赤の万年青,薄い赤&濃い赤の椿,赤の南天,黄の夏蜜柑&柚子,黄の水仙,赤の青木,黄&赤の冬菊,陽だまりに咲いているタチツボスミレなどである。
眺めていると,あの椿は,生まれ故郷三宅島から移植したもの,あのスミレは中国のヤマでタネを採集してきて芽吹かせたもの,あの夏ミカンは親父が盆栽にしていたものを時価上にしたもの,あの青木はモトカノ(今太目老妻)と山歩きをしたときに稚木を貰ってきたもの,あの南天は今の家を建てた時に近所の家から分けてもらったもの等々…と,思い出が次々と湧きあがって尽きることがない。
「老人は来し方を思い起こし」,「若者は行く末の夢を語る」を,地でいっている今日この頃である。(K・H)
(2016年1月20日)
注)おかげさまで教室の風も500話になりました。今後ともなにとぞご愛顧のほどよろしくお願いいたします。