教育研究所
No.513「カタカナ英語の氾濫」(2016年2月10日)
最近,困ったことが起き続けている。それは,カタカナ英語の反乱である。もちろん,困っているのは,自分自身の英語の力が全くないからであることは自覚しているが。
ある論文を読んでいたら,次のようなカタカナ英語が並んでいた。
例えば,「ワーキング,インタビュー,カリキュラム・マネジメント,アクティブ・ラーニング,アクティブ・ラーナー,リソース,バッファー,ケア,グループ,ベスト,バッシブ・ラーナー,ミーティング,プロセス,リテラシー,ポイント,テスト,クリエイティブ,インセンティブ,チャンネル,チーム,プロ,コミュニケーション,PDCAサイクル,ミーティング,チャンネル」である。
もちろん,この中の一部は,意味も,綴りも知っているものもあるが,思い浮かばないときは,カタカナ語辞書で調べている。しかし,直訳ではすっきりしないことが多く,日常使っている日本語に置き換えてその意味と用例をはっきりさせるようにしている。
カタカナ語辞典を座右に置くか,スマホやコンピュータで検索するかして,その場をしのいでいくしかない。小学校5・6年に英語科が導入されるようだが,英語が公用語になる時代がやってくるのだろうか。
受動的学習者(パッシブ・ラーナー=passivelearner)とか,リテラシー(literacy=基礎的知識・技能,読み書き能力,与えられた課題から必要な情報を取り出し,解決に活用する能力)とか,数学的リテラシー((1)数学的読み書き能力,数学的内容の文章を読み・話・聴く力,(2)数学的問題を解く力,(3)数学的に考える・推論する・探究する力,(4)数学が世界で果たす役割を見つけ,理解し,現在及び将来の個人生活,職業生活,友人,家族,親族その他の社会生活,建設的で関心を持った思慮深い市民としての生活において,確実な数学的な根拠に基づき判断を行い数学に携わる能力)などという,親切な表現も,面倒だ。やはり,自分自身に基本的教養が不足しているということか。残念!(H・K)
(2016年2月10日)