教育研究所
No.542「書いた文字は確かに,ぼくの作品」(2016年3月21日)
孫の机の前に「うばいあえばたりない,わけあえばあまる。○○○(孫の名前)」と貼ってあった。「たまには,いいこと言うね!お八つも兄弟で喧嘩しないで分ければいいのに」と言ったら,「ジージは何も知らないんだね。これは,あいだみつをの有名な言葉だよ」と,「それならあいだみつをと書けば」,「習字の時間の作品としてだから,自分の名前を書いたのさ」だって。それはそうだが...。
そういえば,スウェーデンのことわざに「喜びは,分かち合えば倍になる」というのがある。今はしていないが,少し前(昭和時代)までは,隣近所で,「これどうぞ」と言ってお裾分けをしていたものだ。今は,「家には上げるものがないから,そんな付き合いは...」と丁重に断られることがあるそうだ。「気にしない」と言う文化が廃れてしまったのか。 (H・K)
(2016年3月21日)