教育研究所
No.549「また今年も...」(2016年3月28日)
3年生の社会科のテストを覗いたら,「古い道具について答えましょう。次の古い道具のせつめいとして,あてはまるものを,アからオよりそれぞれえらびましょう。」として,「七輪」,「井戸」,「ひのし」に当てはまる説明を選んで答えさせる問題でした。正解が面白いので紹介します。
「七輪」の正解「エ昔のコンロで,魚をやくのに使いました。」
「井戸」の正解「ア昔の水道で,水をくむのに使いました。」
「ひのし」の正解「ウ昔のアイロンで,炭を入れて使いました。」
どれも,間違いとは言えないが,部分的で,誤解を生むような正答で,夕食の時に家族で話題にして笑ってしまいました。
「コンロ」は魚を焼くのにしか使わないの? 煮たり焼いたり温めたりなど何にでも使うでしょ! 現在は,魚を焼くのにコンロを使わないうちの方が多いかもしれません。「井戸」が,昔の水道とはびっくりしました。水道は,大昔から樋を使ってありました。ローマ時代だって水道がありました。井戸はあくまでも井戸であって,水道と言い切っていいものか?
「ひのし」は,昔のアイロンでいいのですが,炭を入れたってアイロンにはなりません。火のついた炭でなければ,ただの鉄の塊です。
それよりも,これを記憶しておいて,何かに役立つ知識なのか? 観点別評価「知識・理解」の評価として妥当性があるのだろうか?と,考え込んでいたら眠ってしまいました。(H・K)
(2016年3月28日)