教育研究所
№561「ディープ・ラーニング」
次期学習指導要領の改訂に向けて,「カリキュラム・マネジメント」と「アクティブ・ラーニング」がキーワードになっているようである。中教審の「論点整理」を読んでいると浅学菲才の自分にも少しわかるような気がする。ところが,「アクティブ・ラーニング」は,形式化した一つの学習形態を求めるものではなく,最終的には「ディープ・ラーニング」のできる人間を育成することを目指さなければならないというのである。
ディープ・ラーニングの意味は,どうやら,コンピュータによる機械的学習で今までより深い階層を持つネットワーク(Neural Network)を駆使して,より精密で効率的な思考・判断を実現する技術や手法,即ち,人間の脳の機能・働きを模倣した学習モデルである「人工知能(AI=Artificial Intelligence)」と説明されても,私には全く理解不能である。要するに,新しいことを自分で学び取っていけるような人間を育てるということか?
そう言えば,人工知能を備えたロボットが,その時はできなかったことを,ロボット自身が試行錯誤を繰り返しながら,新しい事態に対応できる方法を学び取って,困難を克服できるというような段階になっているそうだ。ロボットに負けるなと言うことか? どなたか,ストンと落ちる平易簡潔なご教示をお願いしたい。(H・K)
(2016年4月14日)