教育研究所
№567「解説資料 一人一人の学力・学習状況に応じた学習指導の改善充実に向けて」
文部科学省は,4月19日全国の小中学校で一斉に,「平成28年度全国学力・学習状況調査」を実施した(熊本地震の影響で熊本県をはじめ一部の学校で実施を見合わせた)。
これまでは,実施直後の各新聞の報道記事,雑誌等で出題の特色などを解説した特集を,がっつりと読んで,分かったようなつもりになっていた。
今回,実施と同時に配布・公表された「全国学力・学習状況調査・解説資料―小学校算数」をじっくり読み込んでみた。(小学校国語,中学校国語,中学校数学も公表されている。)
第一に,「問題の内容と評価の観点等」「知識に関する問題について」「活用に関する問題について」「出題形式について・事実を記述する問題・方法を記述する問題・理由を記述する問題」の解説が,明確・平易で改めて,この調査のねらいが理解できた。
第二に,調査問題の解説(出題の趣旨,解説(設問の趣旨・評価の観点(解答類型・正答・誤答)・関連する問題),学習指導に当たって等)が,断片的だった浅い理解を深めてくれ,学習指導の充実・改善への見通しがついた。初秋の実施結果の分析と学習指導の改善への報告書が,従前より一層楽しみになった。
第三は,別に行われた学習状況調査の結果が待たれることである。今から楽しみである。
本物に当たる,事実をよく見る,それからいろいろ考え,判断することの大事さを学んだ思いである。この資料を恵送してくれた友人に感謝・合掌である。。(H・K)
(2016年4月25日)