教育研究所
№584「ティーチャーではいけないの?」
Teating(教えること,授業・教え方・教職の意味もある)するのがTeather(先生・教師,教える人)である。学校では,教師(Teather)は,子どもから「先生」とよばれ,各教科等の授業を通して,「知:質の高い学力」「徳:豊かな心」「体:すこやかな体」などについて指導している。
ところが,最近,教師の役割として,コーディネーター(Corodinator)の役割や,ファシリテーター(Facilitater)の役割までも期待されるようになっている。
コーディネーターは,➀TVなどで,出演者に協力して番組を円滑に進行させる役,②企業などの経営・管理の調整者・調整機関,③専門的な仕事で,流れが円滑にいくよう進行管理を調整する人などの意味がある。教師に,子ども(学習者)の主体的・協働的な学びが円滑に進められるように進行し調整する役を期待するということであろう。指導力のある教師は,ティーチャーの役割として行っていたはずである。
また,ファシリテーターは,➀仕事を容易にする者,②活動などを助長していく者,③物事の進行を促進していく者などの意味である。これについても,コーディネーター同様,指導力のある教師は当然のこととして行ってきている。
あまり難しく考えず,教師は,これまで同様に今後も,指導・助言するとともに,子どもの主体的・協働的な学習を一層充実させるようコーディネートやファシリテ―トの役割も果たしていきたい。なお,これらの意識が薄かった教師には,改めて,教師の役割を見直し,リニューアルを期待したい。(H・K)
(2016年7月27日)