教育研究所
№591「顔じゃないよは,本当か?」
難しい質問です。誰かから「自分の顔は好きですか?」と訊かれたら,あなたはどう答えますか。
実は,「自分の顔が好きですか?」と言う本を読んでいます。岩波ジュニア新書の1冊なのですが,本屋で立ち読みをしていて,面白そうだと購入してしまったのです。読んでみると,ジュニア(少年向け)の本ですが,私には成人向けに思えました。
最近,新聞の読者欄に「人の顔が覚えられない。歳のせいか?」と,62歳の女性の悩みが投稿されていました。面白いことに,散歩中の出会う犬の顔と名前は一致するのだそうです。自慢じゃないが,私は,人の顔も,散歩中の犬の顔も覚えていません。
この本によると,日本人は,人と話をする時に,視線を合わせない,伏し目がちに顔を見ないで,首か胸のあたり(海外旅行をしていて,こういう仕草は嫌われます。堂々と顔をばっちり見ましょう)を見ることが多いそうです。だから,覚えられないのだそうです。
と言うことは,この女性は,人は目や顔を見ないが,犬なら上から顔や目を見ているということになるののでしょうあ。かく言う私は,人と話すときに,顔を見ることが苦手で,そういえば,この女性のようなことは若い頃からよくありました。
ところで,顔とその表情は,他人に与える印象に大きく影響するそうです。だから,女性は電車の中であたりをはばかることなく化粧に夢中になり,手鏡を覗き込んでニコリと笑ったりしているのでしょう。「一目ぼれ」「人は見た目が9割」「目は口ほどにものを言い」などと言いますから,大事ですよね。(K・H)
(2016年8月20日)