教育研究所
№592「教育課程について<その1>」
若手の先生から「教育課程とはどのようなことですか?」と質問された。そこで,現行の小学校学習指導要領解説総則編(p8~9)を,そのまま説明した。今一つ,スッキリしない表情から,どのように説明したらよいものか悩んでいる。
〇学校において編成する教育課程とは,学校教育の目的や目標を達成するために,教育の内容を児童の心身の発達に応じ,授業時数との関連において総合的に組織した学校の教育計画である。
〇学校の教育目標の設定,指導内容の組織及び授業時数の配当が教育課程の基本的な要素になる。
〇学校教育法施行規則(第50条1項)では,教育課程は,国語,社会,算数,理科,生活,音楽,図画工作,家庭及び体育の各教科,道徳,総合的な学習の時間並びに特別活動によって編成するとなっている。
〇また,学習指導要領においては,各教科等の指導内容を学年段階に即して示している。各学校においては,これらの基準に従うとともに地域や学校の実態及び児童の心身の発達の段階と特性を考慮して指導内容を組織する必要がある。
〇授業時数については,学校教育法施行規則(別表第1)に各教科等の標準授業時数を定めているので,各学校はそれを踏まえて定めなけらばならない。
〇以上をのことを要約すると,学校において編成する教育課程とは「教育基本法や学校教育法をはじめとする教育課程に関する法令等に従い,各教科,道徳,外国語活動,総合的な学習の時間及び特別活動について,それらの目標やねらいを実現するように教育の内容を学年に応じて,授業時数との関連において総合的に組織した各学校の教育計画である」となる。(K・H)
(2016年8月21日)