教育研究所
№595「教育課程について<その4>」
学校の教育課程の編成・実施・評価・改善に関する基本は,学習指導要領総則に示されているが,再構成が検討されているそうだ。総則が,次期学習指導要領ではどのような構造・構成になるか関心を持って見守っている。
現行の総則の構成は,「第1教育課程の一般方針(1教育課程の編成と,学校の教育を進めるにあたっての基本,2学校における道徳教育と,道徳の時間,3学校における体育・健康に関する指導)」「第2内容等の取扱いに関する共通的事項(1~5第2章以下の内容の取扱いについて)」「第3授業時数の取扱い(1~5授業時数の取り扱いの基本)」「第4指導計画の作成等に当たって配慮すべき事項(1(1)~(4))指導計画作成の創意工夫について,2配慮事項(1)~(12)指導の効果を高めるための配慮事項について」となっている。
ところで,新しい学習指導要領(審議のまとめ(素案)p14&17平成28年8月)では,総則の位置づけを抜本的に見直し,新しい時代に求められる資質・能力の在り方やALの視点も含め,必要な事項が「カリキュラム・マネジメント」の手順を追って分かりやすくなるように,次の6つの事柄に沿った章立てとして組み替えるということである。
「教育目標と育成すべき資質・能力の明確化」「各教科を学ぶ意義と教科横断的な視点を踏まえた教育課程の編成」「各教科の指導計画の作成と実施,学習・指導の改善・充実」「学習活動の基盤作り,キャリア教育,特×な配慮を必要とする児童への指導等」「学習評価の充実」「家庭・地域との連携・協働,チーム学校等」。難しい,ややこしいものにだけはしてほしくない。 (K・H)
(2016年8月24日)