教育研究所
№603「早く,勉強し過ぎたかな?」
アクティブ・ラーニング(略称AL)の定義は,どれが正しいかは別にして,微妙に変化している。(あくまでもぼけ老人Kの曖昧記憶に基づく)
1:アメリカBonwell他1991年「アクティブ・ラーニングとは,読む,書く,討議あるいは授業内容の分析や総合そして評価を促進する問題解決に,学生が参加している家庭である。協同学習,問題解決学習,そして事例研究,シミュレーションの活用は,アクティブ・ラーニングをかなり促進する」
2:中教審質的転換答申用語集・平成24年8月「教員の一方的な講義形式の教育とは異なり,学修者の能動的な学修への参加を取り入れた教授・学習法の総称。学修者が能動的に学修することによって,認知的,倫理的,社会能力的,教養,知識,経験を含めた汎用的能力の育成を図る。発見学習,問題解決的学習,体験学習,調査学習等が含まれるが,教室内でのグループ・ディカッション,ディベート,グループ・ワーク等も有効なアクティブ・ラーニングの方法である」
3:中教審への諮問文・平成26年11月「課題の発見と解決に向けて主体的・協働的に学ぶ学習(いわゆるアクティブ・ラーニング)」
4:文科省資料・教育新聞社説平成26年12月8日「自ら考え,論理的に表現し,課題解決に向けて,他者と協議しながら行う主体的な学びを中心とする授業」
5:中教審「審議のまとめ(案)」平成28年8月1日「思考力や表現力などは主体的,共同的な問題発見,解決の場面や経験をすることによって磨かれる。身に付けた個別の知識もこうした学修経験の中で活用することによって定着するため,各教科等に応じた「アクティブ・ラーニング」(主体的・対話的で深い学び)の視点から授業改善を図る。
以上から,今のところALは,「主体的・対話的で深い学び」と言うことでいいらしい。色々な所で,間違いではないにしても情報を信じ切って,知ったかぶりをして話してきたことを少し気にしている。(申し訳ありません。陳謝・合掌)(K・H)
(2016年9月28日)