教育研究所
№610「幻の区間賞」
新春は,箱根駅伝を楽しくTV観戦するのを恒例としている。3年ぶりに依頼された1月5日締め切りの原稿を書きながら脳の99%は,駅伝に集中していた。
どこが勝っても,そのこと自体にはあまり感動しないが,予想に反した活躍をする選手やチーム,選手の様々なエピソードの方が楽しい。
今年も数多くのドラマが生まれた。その中の1つに残念は事柄がある。それは,関東学生連合のオープン参加選手の区間賞についてである。
10区を走った照井明久選手は,1時間10分58秒の区間賞に値する走りを見せたのに,オープン参加なので,実際は2秒遅れの1時間11分00秒の順天堂大の作田直也選手に与えられた。照井選手は「幻の区間賞」ということになった。何という了見の狭さなのだろうか。出場を認定したからには,きっちりと「区間賞」と認定するのがスポーツ精神というものではないだろうか(難しい大会規定があって,それに即していることはわかるが...)。
物理的(数値的)に負けが明確な者に脚光を浴びせるならば,物理的に確実に勝った者にも敬意を表したいものである。 (K・H)
(2017年1月5日)
明けましておめでとうございます。
本年もなにとぞよろしくお願い申し上げます。