教育研究所
№615「知っていたのに―失敗は成功の基」
2017年1月15日,JAXAの小型ロケットSS520が,残念ながら失敗に終わった。その失敗会見を見聞きしていて,「期待の姿勢などのデータが届かず,2段目の点火は危険と判断し,点火を見送った」「今回は失敗の終わったが...」と,前向きに考え,原因を探り再挑戦する熱意が感じられ頼もしく思った。失敗すると,「失敗」という結果だけを責める風潮があるが,「失敗は成功の基」で次の成功の足掛かりにすることの大事さを教えられた。
授業でも,子供のつまずきや間違いを大げさに取り上げる教師がいるが,「どこが間違っているのか」「どこが分からないのか」と前向きに捉え,「つまずきを克服した体験」をさせる絶好の機会としたいものである。つまずいても,それを克服した体験をした子供は,間違えることを怖がらなくなり,間違いをどうしたら正しくできるかという「前向き指向」の子どもになるに違いない。
さっと一直線にうまくいくより,あれこれつまずくのが人生の常だから,「躓いたら克服すればよい」ということを実感させる教育が必要に思うのである。(K・H)
(2017年1月31日)