教育研究所
№616「旧仮名づかい」
「會大畫漫の子町川谷長」という本を読んだ。1945年以前の本なので,横書きは右側から,カタカナ中心(ひらがなは外来語の標記に使う)でしかも発音と一致していない。
例を挙げてみよう。
「タケチャン イマカヘッタヨ」「アッ オトウサンダ」「サァ,オミヤゲ,チヒサナ デグチノモノ ダヨ アテテゴラン」「ラッパハ デグチガオホキイシ」「オヤ デグチガ チヒサイ,ワカッタ,オヤクヮンデセウ」「ソンナモノヂャナイヨ」「アッ ミズデッパウダ」とい具合である。
そう言えば,昭和21年(1946年)ごろ子供時代(年齢を当てようとしない事),ゑのぐ,ウヰスキー,チヱ,しんぱんゐんなどと,姉たちが書いていたのを思い出した。
長谷川町子の1945年以前のまっがを楽しむことができるし,旧仮名遣いを,ちょっとつかえながら読むのは,脳の活性化に役立つというものである。
「え! もともと大した働きをしない脳なら,効果もそれほどは...?」などと,高齢者の意欲をそぐようなことは口にしないこと。(K・H)
(2017年2月1日)