教育研究所
№620「教え子の心遣い」
最近、年賀状は、教え子以外には出さないことになってしまった(毎年、律義に下さる方々には誠に失礼なことである)。高齢のせいだと自分では納得している。
暫くして、年賀状に対する教え子の返信があった。「先生の独特な文字を見ると、心が癒されます。実は、私は、こういうガチガチした字も、先生も大好きでした。子供の時、これを言えばよかったのに...。当時は気恥ずかしくて言えませんでした。」と。
髭を剃るとき以外に鏡を見ることがなくなったが、この前のクラス会で久しぶりに会い、自分の高齢化した顔は分かっているつもりだが、若い教え子から見たら、その老化ぶりにびっくりしたのだろう。
元気づけようとの教え子の心遣いに、しばし、幸せを感じた。(K・H)
(2017年2月7日)