教育研究所
№623「二組の親子」
第三土曜日の午後2時間程度の研究会(算数の授業づくりに関すること&人生の情報交換)を30年近く続けている。20代から70代まで幅広く毎回20人近く集まり結構真面目に、2本の提案についてあれこれ議論している。
今日の話は、研究会とは全く関係ない。研究会に出かける車中で見た二組の親子(母親と5歳くらいの男の子、母親と4歳くらいの女の子)の話である。
男の子が、手作りの図鑑を出して、お母さんに説明している。遠目に覗き込んだら、虫や草木、乗り物など男の子が見たものを1ページに1つ描いたものである。お母さんは、男の子に説明にうなずいたり簡単な質問をしたりしている。「きょうみたことを、おうちにかえったら、かいて、また、ママにおしえてあげるね」「あら、うれしいわ。おとうさんにもみせてあげようね」と、楽しそうだ。感激した。
一方のお母さんはスマホに集中して、見事にネイルアートした指を優雅に移動させて楽しんでいる。隣で、女の子は、退屈そうに大あくびをしている。見かねた見ず知らずの隣席のおばあさんが、あれこれ話しかけて、相手をし出した。お母さんは、それに全く関心を示さず、スマホに夢中である。どうしたものか?!(K・H)
(2017年2月10日)