教育研究所
№630「思い込み」
BSテレビで,現在のカンボジア(プノンペン)事情の番組を視聴した。
その中で,僧の托鉢(たくはつ)について認識を新たにした。托鉢で街を回っている若い僧にインタビューする場面があり,次のような答えが返ってきたのだ。
「托鉢は,どうして,行うのですか?」「これを寺に持ち帰ってみんなで食べます。地方から出てきた若者は,貧しいので,お金を貯めて,お金がたまったら大学に行きます。大学を卒業したら,普通の仕事に付きます。ズボンをはいて,普通の生活になります。」ということだった。
これまでの「僧になるための修行」としての托鉢の見方が,将来の夢を実現するための若者の通過点の場合もあることを知った。素晴らしいシステムだと感動した。
将来の夢の実現に向けて,今日も街の中で托鉢をしている若者の未来に幸あれと祈る。(K・H)
(2017年3月31日)