教育研究所
№632「娘は4月から新米先生」
かつて,職場は同じではなかったが,教育談義を肴にして飲んでバカ(注:他愛無いことの意味)を言い合っていた4人が,久しぶりに,駅改札で待ち合わせ,西口で飲んだ。4月6日のことである。
近況報告を交えて,あれこれ思い出話をして楽しんだ。なぜか,Aさんがそわそわして落ち着かない。「どうしたの?」と,頭の薄くなったBさんが尋ねた。「実は,娘が教師になって,今日が始業式で,クラスの子どもとうまくいったかどうか,心配で・・・」ということだった。「おめでとう!新任教師の娘さんのために,もう1回乾杯しよう!」「乾杯!!」と,やっと全員盛り上がった。
父親の娘を思う気持ちは,いつの時代も変わらなものだ。娘さんが,子供の心がわかり,子供に寄り添った指導ができるように成長し,子供から慕われる先生になることを祈念し,「また,会おう」と,あちらこちらに帰路を急いだ。
後で,ごみ屋敷同然の書斎(実は廊下の片隅)をひっくり返しながら「教師1年生向け」のあれこれを探し出し,Aさんに郵送した。郵送料が600円だったから結構あったはずだ。1つでも役立つものがあったら嬉しい限りである。(K・H)
(2017年4月12日)