教育研究所
№633「普通の少年もいいよ!」
14歳,中学生プロ棋士の藤井4段が,デビュー11連勝で,新記録だそうです。今までは,松本棋士と近藤棋士の10連勝でした。あの「天才棋士」の羽生善治は6連勝・加藤一二三棋士は僅か1勝、谷川浩司棋士は初戦黒星でした。
藤井4段がインタビューに「11連勝は嬉しいけれど,タイトルが取れるようにもっと勉強することが大事・・・」と応えていたのが印象的でした。
そういえば,羽生善治棋士が,若くしてタイトルを獲得した時,某研究所で小学校の担任を通して講演を依頼したところ,「ありがたいことですが,私は,プロとして自分を磨くことで精いっぱいで,人前で何かを話すという余裕はありません。すみません」と,お断りされたことを思い出しました。
そうだ,藤井聡太4段,デビュー11連勝ぐらいで満足せず,誰にも負けない,AI(人工知能)も寄せ付けないプロ棋士になってほしいと,期待していますよ。
でも,私が,初めて担任した子供たちが,今年還暦を迎えるが,どの子もまじめに普通の少年として学び,社会に出てまじめに普通に仕事をし,家族を守り,社会に貢献しています。普通の少年もいいものです。天才少年にとって天才ぶりは,普通の少年の普通と同等なのです。教え子を見ていて,確信をもって言い切れます。頑張れ,普通の少年も!!(K・H)
(2017年4月13日)