教育研究所
№651「春の森の散策」
教室で,教師として子供とあれこれ話をする機会が多かった頃,話題作りに,森をプラプラ歩いて,花や虫や鳥,小動物などを観察に行ったことがあった。
退職して暫く経つが,最近,東京都檜原の「都民の森」に行ってみた。ちょうど春のはじめで,まだこれからという状況であったが,それでも結構楽しむことができた。
私は,草木に関心があるので,タチツボスミレやアケボノスミレなどスミレを探したり,イワウチワやイワカガミなどの芽吹きを観察したりなど,「足元」を中心に楽しんだ。一方老妻は,耳を澄まし双眼鏡をのぞきながらヤマガラやゴジュウガラなどの小鳥の観察に熱中していた。
あまり人とは出会わず,ゆったりと自然に浸ることができた。半分仕事で来たあの頃と違って,遊びで来た方が,気負いがなくてかえって色々なことが見えるようだ。(K・H)
(2017年6月6日)