教育研究所
№654「似て非なるもの」
東京都福祉保健局が出している「身近にある有毒植物」という33ページの冊子がある。春の野山に出かけて,野草を摘んで食することを,楽しみにしている。この冊子を読んで,「これは,うっかりできないな!」と,思った。
例を挙げると,水仙(×,ニオイがしない)とニラ(○,ニラ特有のにおいがする),ギョウジャニンニク(○,ニンニク特有のにおいがする,芽は葉が1~2枚)とイヌサフラン(コルチカムともいう,×,芽はニオイはしない,芽は葉が多数重なっている)という具合である。カラー写真と簡潔な解説,見分け方のポイントが分かりやすい。
その他,梅干しにする梅の実も「青い実」にはアミグダリンという青酸を出す成分が含まれていて中毒症状を起こす。これは知っていた。でも,スモモ,ビワ,アンズの種にも青酸が含まれていると知らされてびっくりした。気を付けないと。などなど,身近に子供のいる人は,一読の価値がある。東京都健康安全研究センター http://www.tokyo-eiken.go.jp/ (K・H)
(2017年6月9日)