教育研究所
№659「うんこ???」
子どもたちの間で,隠語に近い形で「うんこ○○」とか,「○○うんこ」と言う表現が使われ,自分たちだけで通じ合い大騒ぎすることが流行っていた。食事のとき,兄弟で話題にして目くばせをしてクスクス笑い,親から「食事の時に,そんな嫌な言葉を使うな!」と小言を言われた子供も少なくなかったろう。
TVでも朝の6~8時ころ,夕刻の6~8時ころに,このようなことが話題になるときは「食事中の方もいらっしゃるかもしれません。その時はお許しください」とアナウンサーの一言が加わる。なんでも面白ければ許されると思われているお笑いの世界でも,「尾籠な話で恐縮ですが...」と断りを入れるのが礼儀になっている。(注:尾籠=不潔なこと)
それを逆手に取ったようなドリル「うんこ漢字ドリル(小学校1~6学年別)」が発行されよく売れているそうである。週刊新潮(5月18日菖蒲月増大号)で取り上げられ,精神科医Aや教育評論家Bが肯定的にコメントしている一方で,評論家Gはその背景を辛口で,D教育研究所E代表や教育評論家Fは未熟な感性に迎合しているとコメントしている。
尊敬している友人が,「孫がいるんだろ,これで漢字を勉強させたら!」と送ってくれた。なるほど,学年で学習する漢字全てを,全例文でうんこで埋め尽くして,読み書きを扱っている。孫の反応?ですか。それは個人情報なので,公表できません。(K・H)
(2017年6月16日)