教育研究所
№660「○○スタンダード」
授業の改善・工夫は,教師にとって,完成ということはなく「より一層の向上を目指して,改善し続けるという意味」で,永遠の課題である。
時々,校内研究の仲間に入れていただき,授業を提案事項に即したいくつかの視点から観察し,メモを取り,全教員で協議することに参加することがある。その折,「○○スタンダードによれば...」ということが,検討の引き合いに出されることがある。
この「○○スタンダード」が教育委員会によって,異なっているようである。校内研究会に参加した限られた体験で,ざっくり紹介すると次のような具合である。
A教育委員会「授業開始→課題把握→自力解決又は協働解決→学び合い→まとめ→振り返り又は練習→終了挨拶」。
B教育委員会「授業準備→開始挨拶→課題把握(設定)→見通し→自力解決→学び合い(ペア・グループ→全体)→まとめ→練習→振り返り→終了挨拶」。
C教育委員会「学習の準備→課題把握(ノートのとり方)→自力解決(見通し→実行,過程と結果をノートに表現)→検討(ペア・グループ→全体,発言の仕方や話合いの仕方のモデル)→まとめ・振り返り→練習→終了挨拶」。
D教育委員会「①授業の準備,挨拶,授業ルール」&「②ノートの記入の仕方,発言や話合いの仕方」&「③授業展開:課題把握→自力解決(見通し→実行)→検討(ペア・グループ→全体)→まとめ・振り返り→練習」&「④子どもに身に付けさせたい基礎的な知識・技能を国社算理について示している」と区別して示している。
個人的には,D教育委員会のスタンダードが分かりやすいと感じている。もっと,情報交換して,広域のスタンダードを作成することも考えられる。また,別の地区の校内研究会で,どのような「○○スタンダード」に出会えるか楽しみである。(K・H)
(2017年6月19日)