教育研究所
№676「これは,役立つ!」
小1プロブレム,中1ギャップ,高1クライシスなどということが話題になり,実際にその現象に悩んでいる学校(教師)は少なくない。にもかかわらず,具体的にどのようにしたらよいかはっきりせず,困り果てている現実がある。
東京都武蔵野教育委員会指導課では,スタートカリキュラム作成委員会(市内の校長,教師)の協力を得て担任向けに「武蔵野スタートカリキュラム(小学校入門期指導資料)」を作成し,各学校に配布した。入学後の4月~7月の具体的な活動例を「指導展開例」を示して,自己紹介,遊び,学校探検(生活科),係り,リズム遊び(音楽科),話し方(国語科),ふわふわことば・ちくちくことば(道徳科)と,大変参考になる。
さらに,中学校1年生生徒対象の「武蔵のガイダンスプログラム・ワークシート集」を作成し,ワークシート「学級目標づくりに向けて」「よりよい人間関係づくりのために①~⑥」で,自分の考えを整理したり,自己を見つめて感情をコントロールしたり,漫画で場面が示されていて自分ならどうするか話したりするなど,具体的に学習できるようになっていて役立つ。孫にさせてみたら,けっこう真剣に取り組んでいた。(H・K)
(2017年7月11日)