教育研究所
№684「ある車中の出来事」
通勤途中で,読書に身が入らずぼ~っとしていることがある。退屈しのぎに,自分の座席の両側の乗客を観察した。スマホに熱中する人,化粧をする人,おにぎりを大口を開けて食べる人が日常化しているにもかかわらず,今日は少し雰囲気が違った。
9人の乗客の行動は,新聞(日経)を読んでいる人1人,読書4人,スマホ2人,居眠り2人という具合である。次の駅で1人乗ってきた,それで,読書が5人になった。勿論,自分は読書にカウントした。
駅の売店で新聞が売れない,週刊誌が売れない,文庫本が売れない,漫画さえ売れないというこのご時世に,化粧をする人がいない,いけないとは言わないが食事を摂る人がいない,スマホに夢中の人が少ない,という状況に何かホッとした。何をしても,誰にも迷惑を欠けてゐなければそれでいいのだが...。(H&M)
(2017年7月26日)