教育研究所
№688「2%阻む節約志向・物価目標~日銀先送り」
物価を2%上昇させたいと施策を講じているが,「国民の節約志向」がそれを阻み,「物価目標を達成できない」ので,日銀は6度目の先送りしたということである。
政策の不備を「国民の節約志向」に責任転嫁していると思われても致し方ないということであろう。収入は上がらない,将来の生活に「安心感」が持てないとすれば,1円でも安い物を買い,生活費を切り詰め,残った僅かのものを「不安」を感ずる将来のために手元にしっかり握っておこうというのは,庶民のごく自然の知恵である。
250年前の「江戸っ子は宵越しの銭はもたね~!」というような心持になってみたいし,行動したい。「安心」「安定」「安全」が確かだと実感できれば,孫たちを回らない寿司屋に連れて行って,大トロやウニを心配顔でなく,「ニコニコ顔」でたらふく食べさせてあげることができるというものだ。
「仏の顔も三度まで」「三度目の正直」を大きく超えて6度目の先送りだが,「七転び八起き」のところくらいで,懐をあまり心配しないで済む経済状況に是非していただきたい。生活の心配のない政治家の皆さんですから,国民の生活について心配し,上向きにするにはどうしたらよいか悩んでください。お願いします(頭が地面に付きそうなくらいの礼)。(K・H)
(2017年8月7日)