教育研究所
№692「洋の東西の珍しい類似点」
アイルランドのケルト文化の中に,「洞窟に湧き出ている泉の水を,布に浸して,患部に塗ると痛みが治まり,治癒する」という言い伝えがある。そして,今もその習慣が行われている。
あるTVで,「山歩きをしていた人が捻挫し,この泉の水で踝(くるぶし)を浸していた。そのあとで,その布を近くの木に結びつけていた」場面を放映していた。
日本では,神社でおみくじを引いたとき,「大吉」「中吉」などを確認した後,傍にある榊の小枝におみくじを結んでいる。
両者には,具体的な治療行為に似た効果を期待することと,近未来の運勢を占う精神的に期待することとの違いはあるものの,全てを紙に委ねる心と行為には共通するものがあると思った。不思議な共通点である。(H&M)
(2017年8月21日)