教育研究所
№696「新説は日本史だけでなく,恐竜も!」
教科書で学習した日本史で,新しい資料の発見や科学的な鑑定などにより「○○だと言われていたが,□□という証拠が出てきた」などと,どんどん進歩している。それが恐竜の世界でも起きているようだ。
定説を覆す!恐竜研究の最前線「最新版!恐竜のすべて」(平山康著,宝島社,本体630円)を買い,孫と話をしようと急いで帰宅した。
孫に見せると,国内では,千葉県勝山で見つかったイグアノドン,北海道みかわ町で発見されたハドロサウルスは,もう知っていてがっかりした。
それならと,カナダの新種レプトケラトプス,ウズベキスタン共和国で発見された馬サイズのティラノサウルス,チリ南部で確認された草食性のチレサウルスのことを持ち出した。これらについてもおおよそ知っていて,ジージの自慢は,空振りに終わった。
「どうして,しっているの?」「友だちに変わったやつがいてさ。ゲームより恐竜を調べる趣味の子がいるんだ」「恐竜ハカセだよ。恐竜のことなら何でも知ってるんだ」だって。
さすがに,本書の後半の「最新研究で明らかになった恐竜の謎」「CGで見る恐竜大図鑑」は,やや専門的なので,図と簡明な解説を観ながらやっと会話が成立した。
翌日,「友達に自慢してやろ~」と学校へもっていった。恐竜ハカセも知らない情報があったらしく「ちょっと貸して...」と,いまだに返してもらえない。(K・H)
(2017年8月28日)