教育研究所
№699「磯の生き物の共生」
中学校卒業まで,映画館もない,喫茶店もない,ゲームセンターもない,海と山と森と畑しかない小さな島で育った。
子供の遊びは,海で,素潜り,磯釣り,カツオに追われて打ち上げられた鰯拾い,貝や蟹や蛸取り,海草採集,焚火をして煮焼きをして食べたりすることだった。今でも,時々,その当時の遊び過ごしたこと,友達のことを懐かしく思い出す。
人間社会は,何かが異なることを以て,対立したり,攻撃したり,無視したりしがちで,新しい学習指導要領が求める「自己の確立と共に,異なることを認め合い,他者と共存していくこと」を実現したい。日常生活でも,地域社会でも,国際関係でも・・・!
ところで,体験の中で知った磯の生き物の共生を思い出した。<その1>クラゲのかさの下で生活している魚がいる。<その2>ヤドカリは棲家の貝にヤドカリを乗せて生活している。<その3>ヒトデの足の中に寄生しているムシがいる。<その4>蟹の腹に寄生しているムシがいる。<その5>フジツボは同じ仲間がくっつきあって群れになって生活している。
人間は,まずは,人間同士の共生を実現し,誰もが人間らしく希望に向かって営み,自分らしい生き方ができるようにしたいものである。大統領,総理大臣,主席,将軍,最高責任者さま,どうぞ,よろしくお願いします。 (K・H)
(2017年9月1日)