教育研究所
№715「(話し上手より)聞き上手」
若い頃から子どもの指導のことで何か迷うことがあると,月刊誌「児童心理」に頼ることにしている。あれこれ検索するために,バックナンバーで検索することも度々である。
ところで,新学習指導要領の「学習評価」では,「その子の良さや進歩したこと,努力していることを積極的に評価すること(注:個人的には,加点法評価あるいは肯定的評価として素晴らしい提言だと思っている)」を強調しているように思われる。
この「肯定的評価」の他に,教師にとって必要なのは,相手が子供であろうと保護者であろうと地域の人であろうと,「言い分を聞き尽す」ことであるとも思っている。教師は,仕事がら子供にあれこれ言い聞かせたり(説教したり),こうすべきだと押し付けたりしがちである。では,「先生に相談してよかった」「先生...,ちょっと聞いてほしいんだけど」と言われるようにするためには,どうしたらいいものだろうか。
「児童心理10月号」では,この悩みに答えるものとして「聞き上手な先生」になることを進めている。子供の「言いたいこと」「聞いてほしいこと」「悩んでいること」「苦しんでいること」「困っていること」を,まず,「聞き尽すこと(聞き方,耳の傾け方も含めて)」が重要だと分かった。だとすると,保護者などの「苦情・クレーム」「希望・要望」「意見・提案」等についても,真意(本音・主訴)を聞き尽し把握することの重要さが分かった。
内容を詳細に紹介すると営業妨害になるので,関心のある人は「児童心理2017年10月号」(金子書房)をご覧ください。(K・H)
(2017年9月28日)